DVD 輸入盤

『さまよえるオランダ人』全曲 ホモキ演出、アルティノグル&チューリッヒ歌劇場、ターフェル、カンペ、他(2013 ステレオ)

ワーグナー(1813-1883)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
0735173
組み枚数
:
1
レーベル
:
Dg
:
Europe
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
フォーマット
:
DVD
その他
:
輸入盤

商品説明


ワーグナー:『さまよえるオランダ人』全曲
ターフェル、アルティノグル指揮、チューリッヒ歌劇場2013


ブリン・ターフェル、25年ぶりの『オランダ人』出演
現代最高のバリトン歌手、ブリン・ターフェルが歌う『オランダ人』は、どこまでも刺激的。驚くべきことに、この2013年チューリッヒでの上演は彼にとって25年ぶりの『オランダ人』でしたが、見事な脂の乗り切った素晴らしいオランダ人を聴かせくれます。この上演を皮切りに、2014年にはネゼ=セガンの指揮するウィーン国立歌劇場で歌い、2015年にはアンドリス・ネルソンス指揮のロイヤル・オペラでも歌うことが決定しているというターフェル。このチューリッヒの上演では、指揮者のアルティノグルのメリハリある指揮も高く評価されました。
 アンドレアス・ホモキの演出はスカラ座、ノルウェー歌劇場との共同制作ですが、基本的にシンプルな装置で、舞台転換はほとんどなし。壁の絵画が物語の進行に一役買っています。(ユニバーサルIMS)

【収録情報】
● ワーグナー:歌劇『さまよえるオランダ人』全曲

 ブリン・ターフェル(オランダ人)
 アニヤ・カンペ(ゼンタ)
 マッティ・サルミネン(ダーラント船長)
 マルコ・イェンチュ(エリック)
 リリアーナ・ニキテアヌ(マリー)、他
 チューリッヒ歌劇場管弦楽団&合唱団
 アラン・アルティノグル(指揮)

 演出:アンドレアス・ホモキ

 収録時期:2013年1月
 収録場所:チューリッヒ歌劇場(ライヴ)

 画面:カラー、16:9
 音声:PCM Stereo / DTS 5.1
 字幕:独、英、仏、西、中、韓
 NTSC
 Region All

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演出のアンドレア・ホモキが相変わらずいい...

投稿日:2015/02/27 (金)

演出のアンドレア・ホモキが相変わらずいい仕事をしている。舞台は一貫してダーラントの家、正確に言えば貿易商社ダーラント商会のオフィスの中。時代は20世紀初頭といったところか。第1幕では幽霊船は姿を見せず、オランダ人は事務所の中にまさしくゴーストのごとく忽然と登場する。つまり、舞台を支配しているのは1920年代ドイツ怪奇映画の雰囲気。歌に合わせて壁の絵(実はテレビモニター)が動く「ゼンタのバラード」もまさしくそうしたテイストだ。ちなみに娘たちはもはや糸紡ぎはしておらず、商会のタイピスト達という設定。タイプライター、電報、電話といった当時の最新メディアが登場している。このオペラをハッピーエンドで終わらせようとするのは、もはや欺瞞でしかないと思うが、クプファーと同じ1843年初演時の稿を採用していることからも分かるように、最後は予想通りの結末。他には幽霊船の船員たちの歌とともに壁のアフリカ地図が燃え上がる第3幕第1場もなかなか秀逸。第1幕からダーラントの召使いとして黒人の青年が登場していたのは、この伏線だったのかと合点がいく。 歌手陣はきわめて強力。ターフェルは声の力、表現力ともに申し分ないが、例によって、ちょっと作り物めいた歌。でも、この演出ではゴーストという設定なので、これで構わない。カンペは声の力自体は圧倒的とは言えないが、思い込みにとらわれた乙女を的確に表現して、まことに素晴らしい。半世紀前のアニア・シリアもこんな感じだったろうか。ダーラントがサルミネンというのも豪華だが、声自体の衰えをさほど気にする必要のない役だし、娘を金品同様にやりとりしてしまう家父長制の象徴としては、これぐらい貫祿があってもいい。指揮はもう少しワイルド、粗削りであってもいいと思うが、響きをあまりふくらませず、初期ワーグナーらしい節度を守った上で、十分な劇的迫力は確保している。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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